ソニー武田執行役員「高収益保ち次の投資へ」

連結営業利益の予想は5000億円から一気に6300億円まで上げました。達成可能でしょうか。

「エレクトロニクスや映画、音楽など各部門の計画を積み上げると6800億円になる。
そこから景気悪化や為替変動のリスクを考えた500億円の費用を反映し、6300億円になった。
500億円あれば、来年3月末までに何か起きても吸収できるはずだ」

――業績上振れが期待できるということですか。

「現時点で6300億円は着実に出せる。ただ、好調な事業にも課題はあるし、緊張感が緩むのが最大のリスクだ」

――具体的な課題は。

「スマホ用カメラセンサーの半導体事業は今期1500億円の黒字(前期は78億円の赤字)に回復する。
レンズを2つ使う『デュアルカメラ』化で販売が伸びるためだ。一方、顔認証などで新たな需要が見込める3次元センサーは出遅れた。
15年に買収したベルギーの会社と共同開発する新製品などで巻き返す」

「ゲームは年末商戦に向けて『プレイステーション4』の販売が好調だ。
ただ任天堂の『ニンテンドースイッチ』も消費者に好評で楽観視できない。
当社は本体とソフトを売る仕組みから、定額配信サービスなどでコンテンツを継続購入してもらうビジネスを強化する」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24298900V01C17A2920M00/