>>109
2項目に↓がある
COVID-19 では、無症状感染者(asymptomatic infection)が高頻度に存在し、小児
で 13%15)、武漢から帰国した日本人では 30%16)と報告されています。無症状であ
っても、気道のウイルス量は多く、発症直前に最大量となり、感染性が強くなります(pre-symptomatic infection)17-19)。
そのため、症状から感染者を診断、隔離することは困難と考えられます。

一方、インフルエンザの無症状感染の割合は、家族内感染を PCR でフォローした報告では
、11%と報告されています20)。発症 1 日前から気道にウイルスが存在しますが、ウイルス
量は少なく感染力は弱いです。発症 2日目になると、気道のウイルス量は増加し迅速診断も
陽性化します。したがって、インフルエンザは原則として、発熱を指標に診断、患者隔離が可能です。