自然免疫力のわずかな差が大きな違いを生む

第2に、自然免疫力。自然免疫で治る人の比率が欧米より日本人(アジア人)のほうが高く、
その結果「軽症以上の発症比率」が低くなるが、抗体陽性率も低くなる。
自然免疫力(特に細胞性免疫)の強化にBCGの日本株とロシア株が関与した可能性は高いとみている。

「(暴露した人の)軽症以上の発症比率」については、自然免疫力が標準分布と仮定し、
シミュレーションの結果を当てはめると、自然免疫で処理できる率が日本人は98%で、
対応できないのは2%ということになる。

日本では、新型コロナにかかった人が次の人にうつしても、その大半が自然免疫で処理され、
次の人への感染につながらない。すなわち新型コロナ感染のチェーンが切れやすい。
よほど多くの人に暴露を行わないと、そこで感染が途切れる可能性が高い。
一方、抗体陽性率から考えると欧米では自然免疫で対応できずしっかり発症する人が、
日本よりもはるかに多いと考えられるので、「軽症以上の発症比率」を日本の5倍の10%と想定した。

日本と欧米の自然免疫力の差をそれぞれ2%と20%と想定すると、両者の差はわずかに見えるかもしれないが、
このわずかな差が欧米と日本の新型コロナ被害の大きな差を生んだ可能性が高い。
欧米では感染後、しっかり発症して他の人にうつす、再生産確率が高いため、日本と比べて感染スピードが速く、かつ感染拡大のチェーンが途切れないということになる。
https://toyokeizai.net/articles/-/363402

これな