国民も『弱毒株への恐怖心』が薄れてきたようなので、
久々に『病理学的な側面』について真面目に話したいと思う。

このウイルスが概ねで『弱毒である』という統計的データは周知されてきたが、
反面、『重症化するケースもある』と言う『二面性』に対しては不明点が多く、
特に日本国内では意図的に語られない。

私はこのウイルスが『重症化するケース』には
『2つほど原因があるのではないか?』と推測している。

1つは『初期感染時のウイルス被ばく量の違い』だ。
このウイルスは主に器官や肺に入り、細胞に感染し増殖する。
この『初期感染プロセスの違い』が『重症化の要因となるのではないか?』と考えている。
たとえば、家族が感染者となり一緒に暮らしていれば、会話もするし、トイレも共有するし、
食事も一緒にする。このような状況なら、
『短期間に吸い込むウイルス量』が多くなり、重要化しやすくなるではないか?と言う話だ。

逆に言えば、街中で感染者と遭遇し短時間の接触で感染するケースでは、
体内に入るウイルスの量が少ないために軽症で済むケースが多いと予測される。
また、初期感染時に上気道に感染する場合と
肺に多く吸い込みそこから増殖するケースでも、状況が分かれる事が予測される。

2つ目の仮説は『そもそも感染した日本人が少ない』と言う問題だ。
武漢から拡散したSARS2-CoV19は、そもそも幾つかのオリジナルがあり、
ヒトヒト感染のプロセスを得て、発見の難しい弱特株が主に拡散したものと考えられる。
逆に言えば、『オリジナルに近いほど毒性が強い可能性』があり、
これらはヒトヒト感染でコピーされる経過の中で発見が容易なものほど駆逐されやすい。
1月末から中国はこのウイルスを強く封じ込めた。
これにより海外への強毒株の拡散が弱く、日本もまた拡散が小さかったものと予測される。

この『2月〜5月あたりの拡散』における例外は、イタリア、英国、米国、
そして日本国内では『ダイヤモンドプリンセス号』と『帰国者チャーター便』だ。
国内においては『ダイプリ株』と『チャーター便株』それと『欧米経由の輸入株』が
オリジナルに近く、その他のピックアップは感染者からの小規模な感染や
"そもそもPCRが判定を拾っただけで感染しているかもわからない"と言う状況がある。

実際のところ国内の感染者の多くは外国人で、国内で発生したクラスターは例外事例である。
その例外事例の発生源が『発見が難しい弱毒株感染者』から拡散したならば、
そもそもが弱毒株であり、症状が軽いのにも頷ける。
また、1の仮説であるように国内に流入した僅かなキャリアから
『少量のウイルスを移された』という状況であれば、それもまた軽症化の原因かもしれない。