東京都の10万人あたりの感染者数は他の地域の同割合に比べ数を引き離して最大多数なのだが
これは東京の単位面積あたりの人口が過密であったり人と人との接触機会が多いと言うよりコロナの伝播特性に照らし、いわゆる3密状態の多さが原因と言える
しかし職場や公共の場で人と人との間隔は概ね十分かと思われ感染対策も個々人や公共的にも他地域に劣らず必要十分に管理されていると言って良い
ではどこに、いわゆる3密があるのか
それは首都圏各地から東京の職場や目的地へ向かう際に比較的多くの人々が共通して直面するボトルネック等が主因になる可能性があり他の地域の密度に比べ特異にウイルスの曝露を多くしているのかも知れない
他の地方都市でも東京に類似したボトルネック等は現存するが規模や特異性が酷似していないので同様の感染者割合に接近することは無い可能性が高いと思われる
他地域のクラスター特性等とは異なる特異な物理的特性による曝露を十分調査し最大限打開しなければ様々な感染対策の努力も水泡に帰す恐れがあるかも知れない
それに対する環境調査はそれほど難しく無く通勤時や通学時における過密箇所での呼吸量相当の空気を採取してウイルス量をカウントするだけであり調査期間や費用も少なく済むと思われる
その調査により特定された感染リスクが高い物理的環境への人々の侵入を避けるか防護措置を採るか時間的空間的物理的に改良や是正すれば良いのだが
そんな調査や是正などせず専門家の意見や代替措置でも問題無いが前近代的な判断や措置にならない事だけは期待したい
大切なのは感染リスクの十分な公表と多くの人々の共通した認識による行動変容の醸成なのかも知れない