こうした「潜在感染者」は、無自覚のうちに感染を拡大させている可能性がある。日本ではすでに東京都世田谷区の調査で、「潜在感染者」の3割は、ウイルスを大量に持つ人だったことが分かっている。ウイルスを大量に持つ人ほど、周囲への感染力が強いとされている。

先の日経新聞によると、9月1〜3日の間に全国の新規感染者は約4万2000人。そのうち約6%に当たる2568人がワクチンの2回接種者だった。これはあくまで症状が出た人に占める割合。同紙は「2回接種後に感染した無症状者も多い可能性がある」ことから、「市中での検査数をより充実させる必要がある」と指摘している。