「実像以上に恐怖を煽り立てている」という意味でこの騒動はインチキ。

■ Disease mongering(疾病喧伝、病気作り)
製薬業界には、
「病気の範囲を拡大し、これを啓蒙という形で喧伝し、健康な人を患者に仕立て上げ、薬の売上をあげる」
という販促方法があって何十年もやっている。
生理現象と病気の境にあるようなものを大げさに言いたてるのだ。
これを「Disease mongering」という。
この販促手法において、製薬会社、医学会、医学専門誌、政府の厚生機関、WHO、患者団体、家族会、メディアは一体(一枚岩でもない)。
「Disease mongering」の典型事例が降圧剤と2000年代の日本で行われた「うつ病は心の風邪」キャンペーン。
それで、これらの薬に効果がないまでも害がなければよかったんだけど、そうではないから、たくさんの人が不幸になった。
これが根も葉もない荒唐無稽な陰謀論でないことについては、次の記事をご参照ください。

○双極性障害と疾病喧伝(Disease mongering)
獨協大学心の診療科部長 井原 裕氏、精神経誌113巻12号、2011
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1130121218.pdf

続く