不妊、血栓症、逆に重症化、5G、磁石…“反ワクチン本”のウソを医学的・科学的にしっかり検証
彼らは国民の不安につけこんでいる | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/49965

〈米CDCの報告では、コロナワクチン副反応報告の80%は女性の被害だった。
訴えは「生理が止まった」「不妊になる」など〉(『コロナワクチンの恐ろしさ』p.55)

 反ワクチン情報で若い世代を特に不安にさせているのが、不妊症や流産についてのものです。
最初に申し上げたいのは、一般的に、ワクチンで不妊や流産が誘発されたという事例は過去、
見られないということです。
 例えば、インフルエンザワクチンは妊婦さんでも打つことが出来ますが、
これまで流産の問題が生じたことはありません。

 新型コロナワクチン接種によって体内でつくられる抗体が、胎盤にあるシンシチン-1
というタンパク質に反応し、胎盤を攻撃する可能性があると主張しました。
新型コロナのスパイクタンパクとシンシチン-1の構造が類似しているため、
抗体が誤って攻撃するというのです。
 しかし実際にシンシチン-1とコロナウイルスのスパイクタンパクの構造を比べてみると、
アミノ酸の配列が同じ個所がわずかにあるものの、類似性はそれ以外に見当たりません。
両者は十分に違う構造なので、スパイクタンパクに対する抗体が、シンシチン-1に対して
交差反応(間違って反応すること)を起こさないことは確認されています。