有栖川宮詐欺事件は、高松宮宣仁(のぶひと)親王の落胤(らくいん)で、有栖川宮家の祭祀を継承していると称し、「有栖川識仁(さとひと)」と名乗っていた男が、知り合いの女性と共謀し、
東京の青山で結婚披露宴を行い、約4百名の招待客から祝儀など約1千万円を騙しとったものだった。
男の本名は北野康行で、女は坂本晴美だった。
二人のあいだには婚姻関係も恋愛関係もなかったが、この事件により二人は逮捕され、ともに詐欺罪で2年2カ月の実刑判決を受け、服役している。