「君が何故私を目の前にして下半身を露出し、勃起しているのか理解しかねる。私は機械だと言ったはずだが?
無機物にすら欲情するとは、なんとも度し難い生き物だねぇ君は。いや全く以って度し難い。
非常に申し訳ないのだが、私のボディは旧式でね。そういった機能、つまるところ擬似的な生殖行為を目的とした機能はついていないのだよ。
とりあえず足で踏みつけて刺激してやれば射精くらいは出来るだろうか。ちなみに私の行動パターンに記録されていない行為なので加減はできないぞ。うっかり踏み潰してしまっても恨んでくれるなよ?」

俺「ハヒィ…」

「いやはや、いくら踏みつけても収まる気配がないどころか益々怒張するではないか。
ああ、困ったものだ、まったく持って困ったものだ、困り果ててしまった。安請け合いするんじゃなったな…
子孫を残すわけでもなくひたすらに虚空へ子種汁を撒き散らすこの小さい螺子には何か意味があるのだろうか?
いや、螺子には役割があるだけ幾分かマシというものだな。
興が冷めた。手短に済ませるとしよう…

――ファーストワン、アンロック
睾丸。(ドスッ!)睾丸。(バチィッ!)睾丸。(メキィッ!)睾丸。(グチャッ!)

俺「〜〜〜〜〜ッ!(ビュルビュルビュルルル)」

アハハ!こんな刺激でも達してしまうとは君は本当にどうしようもない生き物だな!
おや、失神してしまったか。まあいい、その辺に転がしておけば勝手に警備ロボが処理するだろう」