日曜の朝、某所
光の意思を持つ者達が集まるマルチが開かれようとしていた
集合時間10分前、既に来ているメンバーは2人
その輪の中へ、俺は愛剣マグナムブレイズ20で参加した

「よろしくクポ!!マグナキッドです!今日はよろしく!」

元気よく自己紹介する
「...あ、おはようございます」
「マグナキッドさんって警備員なんですよね?若いですね...」
なぜか皆の視線が泳いでいる

「遅くなってスイマセ〜ン!」
妙な兜をつけたオッサンが大きな声を出しながらやってきた

「幹事のガリです。今日は皆さんよろしくお願いします」

この人が今回のマルチの主催者であり、イベントの恩恵キャラでもあるガリさんだ

「あ、どうも!マグナキッドっす。よろしく」

俺が挨拶をすると、ガリは眉間にシワをよせて、俺とマグナムブレイズをジロジロと見てきた

「え〜っと...マグナキッド君だっけ?君さぁ、今日どこに行くか知ってる?」
「え...?共闘70っすよね?」
「うん。で、君の武器...それ凸無し相性パッシブ無しだよね?」

何が言いたいのかわからない。愛剣を無し無し呼ばわりされてイラっときた俺は言った 「何が言いたいんスか?」

「スコア稼ぐんだけど…相性無し無凸専用じゃ火力出ないよね?」
「…大丈夫っスよ!ブン回せば皆さんに迷惑かけないくらいのスピードは出ますし」

爆笑の渦が起こった。そしてガリは苦笑いしながら言った

「召喚中にカインを抜かしちゃダメなんだよ。それにその攻撃力を見てごらん」

視線を落とす。そこには730の数値があった

「召喚中のカインは槍投げで9000以上のダメージ出るからね。君の武器じゃついて来れないよ(苦笑」


俺は泣きながら家に帰ると、そのまま枕を濡らして眠ってしまった