ザックスは突然野島が出してきたキャラ

北瀬:あのクラウドの記憶に関する謎解き的な話は、野島さんが構築していきました。
野村:ザックスというキャラとその設定を作ったのも野島さんです。ザックスは最初いなかったんですが、
急に発注がきたんです。だからちゃんとした設定の絵がないんですよ。ある日、突然出てきたキャラだったんです。
野島さん的にも初の「FF」っていうこともあって、あれこれ悩みながら書いてました。
北瀬:野島さん、シナリオの段階では謎の収拾が全然ついてない状態で、僕らもいちユーザー的な感じで
見てました。ザックスってキャラも登場してくるし、この話どうなっちゃうんだろう?みたいな(笑)。
しかも実際にその謎解きが完結するシーンのイベント制作も野島さんが自分で担当してたので、
僕らも最後の最後まで謎が分からないままだったんですよ。
野村:後にも先にも、野島さん自身がイベントまで組んだのってあれだけでしたっけ?
北瀬:この人、これをどう収拾つけていくんだろうって見守ってました(笑)。
逆にいうと野島さんも結末を考えてなくて、自分でニブルヘイムを担当することで、
最後まで引っぱって綺麗にオチをつけようとしてたみたいでしたね。結構終盤にその部分が出てきて、
ようやく僕らも「ああ、こういうオチをつけたかったんだ」って分かったんです。