お客さんか?元ネタ貼っとくわ😎

46名無しですよ、名無し!(岩手県) (ワッチョイ 0397-9wAC [180.2.3.231])2021/06/16(水) 11:26:52.33ID:0KgeJkk0022
海猫の自宅に呼び出された横山は、唇を噛み締めながら言葉を絞り出した。
「ああ……申し訳ないけど、グローバル版に追いつかれると色々と面倒でね」
海猫はPCに向ったまま、キーボードを打鍵する手を止める事なく淡々と言う。
まるで横山には全く関心が無いかのように見える。
どうすれば大陸に追いつくことを許してもらえるのか……。
確証は無かったが、先日海猫からアンドレアナのコスプレをしている写真を無言で送られてきた時に気付いたのだ。
海猫氏が求めているものはこれだ、と。
「あの、海猫さん。脱衣所借ります」
持ってきた大きいバッグと共に脱衣所に消えていく横山。
微かに聞こえる布擦れの音が静かな部屋に響いていた。
「海猫さん……」
十五分ほど経った頃だろうか。再び姿を現した横山は容貌が全く変わっていた。
頭から足先まで、全身をソラのコスプレに包んでいたのである。
「お願いします……もう虚無期間は作りたくないんです」
「……ふむ、いいでしょう」
それを見た海猫は横山の手を引いてベッドルームへと連れていく。
この展開を予見していた横山は、覚悟の面持ちでそれに従った。あとは海猫にされるがままになるつもりだった。
ベッドの傍らに立たされた横山は、しかし海猫によって丁寧にそのコスプレを脱がされていく。
「あの……海猫さん?」
「君が私の趣味を理解してくれたことは嬉しい。でもちょっと惜しかったですね」
そして脱がせたソラの衣装に、今度は海猫が手慣れた様子で袖を通していく。
「『女』になるのは、私の方なんです」
完全にソラと化した海猫が、下着姿となった横山を誘惑するようにベッドに横たわる。
「では……始めましょうか?それともやめますか?」
受け身でいれば良い、などという甘い考えを持っていた自分を、横山は恥じた。
海猫は横山を試していたのだ。
私がやる!私が攻める!という強い意志を海猫は横山に求めていたのである。グローバル版を安心して任せられる強い男になるように。
「海猫さん……!」
海猫の器の大きさに胸を打たれながら、その想いに応えるべく横山は海猫に襲い掛かるのであった。