>>272
深夜のトレーナー室に、明かりが点いている。トレーナー室に響き渡っているのはダイワスカーレットの喘ぎ声だ。
ダイワスカーレットは頭を掻きむしりながら絶叫する。
「あーっ! もうっ!」
「どうしてアタシってばこうなっちゃうかなぁ……」
ダイワスカーレットは自他共に認める天才である。だがその分、努力をしない。練習もトレーニングも嫌いなのだ。レースに勝つことは好きだが、それはあくまで自分の才能を証明する手段であって、自分が努力して勝ち取った勝利ではないと思っている。だから、自分がどんなに頑張っても勝てない相手がいることにも納得がいかなかった。
そんな彼女が今、スランプに陥っている。理由は一つしかない。ウオッカの存在だ。
ウオッカと初めて出会った時、彼女はスペシャルウィークと一緒にいた。スペちゃんの圧倒的な走りを見て、自分には無理だと悟ったのだ。自分は彼女のような『主人公』じゃないから、きっと他の誰かが自分に代わって活躍してくれるだろうと思った。だから、逃げてしまった。
だけど、ウオッカはそれを許さなかった。スペちゃんや先輩たちの前で大恥をかかせてきたのだ。それはもう盛大に。
その結果、スペちゃんを始めとする同期たちが彼女を認めてくれたのだが、その時はまだ良かった。しかし、その後の模擬レースで彼女はとんでもない記録を出してしまう

うーん。
勝手にスペチャンとかが出てくるのは、他の書き手のを学習してるのかな