「今日はオレと志歩の真ん中バースデーらしいが、真ん中バースデーとはいったい何なのだ!?」
「私の誕生日が1月8日で、司さんのそれが5月17日ですよね。そのちょうど間にあるのが──」
「なるほど! だから真ん中なのか。しかし、どうして誕生日でもないのにバースデーなんだ?」
「さあ……? でもまあそういうものなので」
「ふむ。そういうものか! ではオレ達の真ん中バースデーを祝おうではないか!」
「はい?」
「ん? 何かおかしいことを言ったか?」
「いえ、あの……どうしてそうなるのかなって……」
「む? なぜって、真ん中バースデーの説明をしている志歩が嬉しそうだったからな!」
「……っ!? そう見えたんですか、司さん……じゃあ、そういうことにしておきます」
「ああ、そういうことにしておくがいい!」