>>245
多田野は母子家庭に育った、金の問題はいつもついて回った。
グラブ一つ、ユニフォーム一着無駄にできない環境、そんな中でも、多田野の母は野球を続けさせた。
多田野もそれに答え、みるみる頭角を現していった

大学に進み、世代を代表する投手と言われ始めると、色々な球団から栄養費が支給された
多田野はそれをすべて親孝行と借金の返済に当てた
余分な金はいらない。母に楽をさせてやりたい。多田野青年は母の苦労を知っていたのだ
だがそんなおり、愛用のグラブが壊れてしまう
栄養費は母の口座に振り込んだばかり、手元に金はない。まさか返してくれと言えるはずもなく、多田野青年は途方に暮れた

そんなとき、ゲイ雑誌の片隅にビデオモデル募集の広告を見つけたのだ
多田野はお前達の言うような男ではない。真面目で誠実な青年なのである