特に現在では年間600本(98/8〜99/8)ものプレイステーションソフトが発売されており、
平均しても2日に3本、年末商戦ともなれば日に10本以上のソフトが出ていることになります。
こんな状況の中で小売店の判断でソフトをチョイスし、
自分の店で売り切れる本数を判断するのは困難でしょう。
メーカーと小売店の間に問屋というクッションがなくなった事によって、小売店のリスクは増加しました。
(あまり健全ではありませんが、間に問屋があった時は、問屋に頼めばバッタ価格でどっかにさばいてくれたそうです、、、)

そこで小売店が手を出したくなるのが、禁止された中古販売です。
小売店の場合
従来の1万円商品なら仕入れ値65%で仕入れても1割引で売って2500円の儲けでしたが
5800円の商品を75%で仕入れたら1割引で売って870円の儲けにしかなりません
同じ手間をかけて従来の1/3の儲けしか手に入らない事になります。
また、ゲームという商品は返品がきかないため、売れ残りを小売店が抱え込んだら
新品特価という名前をつけて赤字商売をしなくてはなりません。
しかし中古ならば、仕入れ値を3割(1740円)とすれば
6割(3480円)で売ったとしても1740円の儲けになります。
この計算でいけば、新商品を5220円で2個売る(1740円の儲け)よりも
中古ゲームを3480円で1個売る(1740円の儲け)ほうが効率がいいことになります。
また、中古の買い取り価格も雑誌や市場の評価を元に自己裁量で設定できます。
新品を買う時はメーカーのセールストークで判断するしかなく、価格も一律75%では不安で面白く無いでしょう。