ソニー(6758)は21日、2017年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前の期に比べ51%減の730億円になったようだ
と発表した。金融分野や半導体分野などで想定より費用が減少し、営業利益が上振れた。従来予想(2月時点)していた
82%減の260億円を上回る。17年3月期の正式な決算と18年3月期予想は28日に発表する予定だ。

 売上高は従来予想通りの6%減の7兆6000億円になったようだ。営業利益は3%減の2850億円となり、従来予想して
いた18%減の2400億円を上回った。前期の平均為替レートは1〜3月期が1ドル=113.7円、1ユーロ=121.1円と、
いずれも従来予想(1ドル=118円、1ユーロ=123円)より円高方向にふれた。

 営業利益はコンポーネント分野を除く全ての分野が想定を上回った。金融分野では子会社のソニーフィナンシャル
ホールディングス(8729)傘下のソニー生命保険で繰延保険契約費償却額などが減少したほか、半導体分野など
他の分野でも費用が予想を下回ったという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL21HW4_R20C17A4000000/