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Sonyの吉田氏: 「Xbox Oneによる後方互換性宣言には大変驚いている、そんなことが可能だとは思えない」

Posted 2 years 2 months ago
MicrosoftがE3の席上で、Xbox OneによるXbox 360のソフトサポートする後方互換性(backwards compatibility)宣言を行ったことについて、SonyのPS4のソフト開発責任者となる吉田修平氏(SCEワールドワイド・スタジオ代表)が「大変驚いている」という発言を行っていたことが19日、Euro Gamerによるインタビュー記事により明らかとなった。

過去に登場した家庭用ゲーム機のエミュレーターはPCの世界では多数存在しており、ややもすると最新のゲーム機で旧世代のゲーム機のエミュレーション機能を搭載することはそれほど困難なことではないかのように思えるが、吉田氏によると、それは容易どころの話ではなく、「エミュレーターの開発は大変な労力が必要で、そんなことが可能だとは思えない」とまで述べている。

Microsoftは今秋までにXbox One上で動作するXbox 360のエミュレーターを開発し、360のソフト、100タイトルを提供することを予定していると発表したが、吉田氏は、「一体どういうソフトがその100タイトルの中に含まれることになるのかは良く判らないが、(Red Dead Redemptionなどの)大タイトルのソフトを動かすことはかなり困難なはず」と述べる。

では、PS4の場合、PS3のエミュレーターを搭載するという可能性はあるのだろうか?

この素朴な疑問に対して吉田氏は、「PS4でPS3のソフトを動かすことは超困難( super challenging)な作業になるだろう」という。というのも「ほとんどのPS3ソフトはPS3のアーキテクチャーに最適化されており、更に、ソフトによってはSPUに依存した作りとなっている」からだと説明している。

吉田氏をして「大変驚いている」とまで発言させた今回の、Xbox OneによるXbox 360のソフトサポート宣言は、これまでPS4に対して劣勢を強いられてきたXbox Oneの旗手挽回の切り札になるかどうかはまだ判らない。

しかしMicrosoftが後方互換性をサポートするために大変な労力を払ったことだけは確かなようだ。

Source: Euro Gamer