Nintendo Switch版『ファントムブレイカー:バトルグラウンド』インタビュー。短期間で移植できたのは自主練のおかげ?
http://jp.automaton.am/articles/interviewsjp/20171207-58582/

移植作業の本格スタートは9月から

――会社内でNintendo Switchに参入したいとアピールされたのはいつごろでしょうか?

盛氏:
忘れもしない、去年の10月20日に任天堂さんがNintendo Switchの全貌を正式発表した翌日、10月21日です。
Nintendo Switchの発表映像を見た瞬間にアイディアが浮かび、すぐ企画書にまとめました。つぶやいたのでよく覚えています。

ただ、うちの会社は任天堂さんとはそこまで積極的な付き合いがなかったんですよ。ニンテンドー3DS向けには何作かリリース
しましたが、WiiやWii Uは未参入だったんです。なので、どうやって連絡を取ったらいいんだろう?っていう。まずはそこからでした。

僕はとにかくやる気満々だったのですが、うちの会社はノベルゲーとかギャルゲーが多いので、そもそもそういったゲームが
Nintendo Switchに向いてるのか、っていう慎重な意見も社内にはありました。

――具体的に動き出したのは?

盛氏:
僕がやりたいやりたいとずっと騒いでいたこともあってかは分かりませんが、いつのまにか僕の知らないところで任天堂さんとは
話が進んでいたんです。今年の7月になって「参入する」という話が降りてきました。しかも、「今年中に出せるなら、作っていいぞ」と。

――7月の段階で? 今年中にって……もう半年もない段階ですよね?

盛氏:
はい、今年も折り返していたのですが、このチャンスを逃したくなかったし、とにかくやりかったので「はい、やります!」と手を上げました。
そこから大慌てでしたね。期間的には完全新作は無理だと判断して、当初の企画書の内容ではなくて『PBBGOD』の移植に切り替えた
んですが、それでも時間がなかった。

今泉氏:
開発機材を買ったりハード検証したりと、基本的な準備に1〜2か月ほどかかりました。本格的に開発がスタートしたのは9月に入ってからです。

――えっと、いま11月なので……実質3か月程度ですか?

今泉氏:
すでに多くの機種で展開してきた『PBBG』シリーズだったので、作り慣れていたこともあります。もちろん、Nintendo Switchが
それだけ開発しやすいハードというのも、短期間で移植できた大きな要因です。

(以下省略)