業界が注目した「KOFガチャ返金訴訟」が和解で決着 原告への返金は認められず疑問残る結果に
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/12/news119.html

 同ゲームの公式サイトには当初、運営事業者として「OURPALM株式会社」の社名や所在地、また代表者として石渡氏の名前などが記載されていました。
これは「特定商取引法(特商法)」で義務付けられている表記で、Tomas氏もこれを根拠に「OURPALM株式会社」に対し返金訴訟を起こしています。

 ところがサービス開始から半年以上が経過したころ(2017年3月30日)になって、運営側は突然「記載に間違いがあった」と公式サイトで発表します。
サイトによれば、同作の運営元は中国にある「Ourpalm Co., Ltd.(代表:エイミーリウ/北京)」であり、
当初記載があった「OURPALM株式会社」は一切関係のない会社だったとのこと。思えばこれが裁判をややこしくした全ての原因でした。

 Tomas氏は当初「日本法人(OURPALM株式会社)もイベント立案やユーザーサポートなどで関わっていたのではないか」と主張していましたが、
ブログでは最終的に「被告が実際の運営者ではないことや(略)経緯について、私なりに理解・納得することができました」と報告。
被告の「OURPALM株式会社」および、同じく運営に関与している可能性があるとして批判していた「CTW株式会社」(代表:佐々木龍一/東京都港区)に対し、
「多大なる迷惑をかけてしまっていた」として謝罪しています(※)。

※OURPALM代表の石渡氏はCTWの副社長でもあり、OURPALMとCTWは登記上の住所も同じ

 しかし、ひとまず和解という形で決着したとはいえ、そもそもなぜ無関係な会社名がサイトに記載されていたのか、
被告は本当に一切運営に関与していなかったのかなど、いまだ疑問は多く残っています。