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 任天堂<7974>が急落、3000円を超える下げをみせ、売買代金も突出しており一部市場関係者の話題となった。
日本時間13日から米ロサンゼルスで世界最大の見本市「E3」が開催されており、同社はその関連株の一角としても注目されていただけに目先出尽くしの売りという見方もできるところ。
ただ、市場では「E3を意識して買われていたソニーなどと比較して(同社株は)E3を事前に織り込むような値動きはなく、
むしろ目立った新作が発表されないことを見込んで売りに押される展開だった。材料出尽くしでは理由がつかない」(準大手証券ストラテジスト)という。

 E3では「ニンテンドースイッチ」向け新作ソフトの発売日などを発表したが、下期に偏っていることで上期のスイッチ販売に逆風が意識されたとの指摘や、
E3に合わせたプレゼンテーション動画の内容について、19年発売予定のゲームに「マリオ」など人気シリーズへの言及がなかったことなどが嫌気されたとの見方も出ていたが、
「いずれもはっきりした売り材料とは言えない。ただ、もともと米国ではスイッチの売り上げがピークアウトしている状況で、海外投資家の潜在的な売り圧力があった。
E3開幕を契機にアルゴリズム売買による仕掛け的な売りなども観測され、これが急激な商いの増加にも反映されている」(大手ネット証券アナリスト)という。



>「いずれもはっきりした売り材料とは言えない。ただ、もともと米国ではスイッチの売り上げがピークアウトしている状況で、海外投資家の潜在的な売り圧力があった。