たまごっち、セガサターン、ノストラダムス  「90年代は楽しかった!」という人々の声

僕は1984年生まれ。昭和の終わり際から平成の初頭までにかけてが子ども時代になる。
そこで今回は、過ぎ去った90年代に最後のスポットを当てようと思う。

……スポットを当てると簡単に書いてしまったが、思い起こせば90年代と一口に言っても前半と後半ではかなり世相が異なるんだよね。
90年代の前半って、まだ日本がギリギリバブルだった時期だ。

「コロコロコミック全盛期だった」「ファミコン楽しかった」たまごっち、セガサターン、ノストラダムス」

冒頭からオタク丸出しで申し訳ないんだけども、たとえば91年の年末に公開された『ゴジラVSキングギドラ』では、
未来の日本が米国やソ連以上の超大国として世界中を牛耳っているという描写がある。

90年代前半って、邦楽も今より勢いがあったし、何よりこの時代を象徴していたと思うのが、
広告に用いられる斬新なキャッチコピーではないだろうか。
特に『金曜ロードショー』あたりの、遅い時間にやってる番組のCM中で流れるテレビ広告って
珠玉の出来の作品が多かったと記憶している。

ほら、山下達郎の楽曲をバックにしたJR東海の「距離にためされて、ふたりは強くなる」とかその代表例じゃなかったっけ?
バブルは弾け、日本は少しずつ斜陽に向かいつつあったが、一方で邦楽シーンはかなり勢いがあったように思う。
音楽番組は今以上に視聴率を稼いでいたし、モーニング娘。が大ブレイクしたり
小室ファミリーの楽曲が週間CD売上チャートを総なめにしたり。

当時はまだネットで音楽を聴くという習慣もないので、CDも売れに売れていたわけだ。
さらに98年には椎名林檎、99年には宇多田ヒカルもデビューしている。
90年代の後半は、こと音楽にかけては傑物よりどりみどり。
大豊作だった。

それから、同じく99年にはドコモのiモードのサービスが開始された。
これに伴って携帯電話ユーザーがどんどん増えていったことをよく覚えている。
着メロに拘ったり、アンテナがメールを受信すると七色に光るように加工したり。
機能が少ない当時の携帯電話を、工夫でどうにか楽しもうとしていた、ということだろうか。

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