Switch新作も無事発売したな
Nintendo Switch版の話も飛び出した! 6年振りに復活した『桃鉄』という唯一無二なゲームのすごさとは?
2017年1月23日 11:00
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/momotetsu2017
――桝田さんに声がかかったのは、どういったタイミングだったんですか?
桝田氏:
あのテレビの時だよ。『アメトーーク!』の時【※】。「テレビの収録があるから、観に来ない?」って、さくまさんに誘われて観に行ったら、その後でとんでもない話をされちゃって(笑)。
――桝田さんに声をかけたのは、どういった理由で?
さくま氏:
以前に桝田くんが、Twitterに書いていたんですよ。「『桃鉄』の夢を見た」って。
桝田氏:
東日本大震災の後に、「これじゃあ東北の物件がなくなってしまって、『桃鉄』が作れない」という話があったのね。
その時に「被災地が復興していく『桃鉄』にしたらいい」って、Twitterでつぶやいたんだよ。
さくま氏:
それを見て、真剣に考え始めたんですよ。『桃鉄』を通じて何か、被災地の復興を支援することはできないのかと。
今回の取材で、実際に東北の被災地へ行ったら、いまだに更地に盛り土がしてあるようなところも多くて、本当の意味での復興にはまだ遠いなって、改めて思いましたね。
桝田氏:
それでテレビの収録の後にさくまさんから話を聞いて、最初は「震災復興のアイデアを使わせてもらうけど、構わないか?」って言われて。
それはもちろんいいけど、「どうせなら僕も手伝わせてくれ」って言ったんですよ。
――『アメトーーク!』の収録の時期には、もう新作の話が決まっていたのですか? 任天堂側でもゴーサインが出ていた状態だったわけですね?
さくま氏:
そうですね。任天堂さん側では、最終的にはおそらく、亡くなられた前社長の岩田聡さんがゴーサインを出してくださったんだと思います……
そうはっきり断言できればよかったんですけど、今回のことで直接お会いする前に、亡くなられてしまったので。
岩田さんが急逝された時は、“これで今回の『桃鉄』はダメになっちゃうんだろうな”って思いました。
でも任天堂さんはそのまま継続してくれたので、とても有り難かったですね。
――発売までには、そういう流れもあったんですね。
さくま氏:
今回は本当に、桝田くんがいなかったら完成できなかったですよ。アイデアを出してもらったし、チューニングもやってもらったし。
桝田氏:
そんな大したことしてないよ。被災地をどう扱うかというのは、やっぱりデリケートな部分があるので、そのへんはけっこう細かく、こうしたほうがいいんじゃないか、ああしたほうがいいんじゃないかとは言ったけど。
あと、「たちあがれ日本!!」というサブタイトルを考えたよ。