■病んでるのは赤松?環境?小高さん!?
--確かに今回は特徴的で、主人公も正義感の強いキャラクターだったのですが、
神田さんは赤松に対して共感したところ、逆に共感できなかったところはありますか?

神田:いままでのインタビューでは、「(赤松は)正義感が強くて真っ直ぐで"ザ・主人公"で……」
という話をしてきて、その側面も確かに持ってるんですけど、やっぱりいい人だとは思ってないんですよ(笑)。
でも自分が「間違っている」というふうには思っていないので、だからこそ言ってることには裏がない
ほうがいいんじゃないかなって。
自分の考えを信じ込んで、それを正義だと思ってやっていることなので。
"これが正解に違いない"っていうのが違っているという狂気。そういうのがいいなって。
だから、サイコにやるっていうよりも、"自分が思っている正義"が間違いじゃないと疑わない感じ。
合ってますか?

小高:そうですね。でも狂ってるのは赤松というよりも環境かなというのもあって。
ああいう状況に置かれた時のことって、実際には想像しづらい。
本当にコロシアイをさせられる状況になったらどうなってしまうのか……。
だから、赤松のやり方は意外とあるんじゃないかと思うんですね。
本当に行動力のある人ならやるのかなって。

神田:いやいや、それは病んでると思いますよ。

小高:おれが病んでるのかな(笑)。

神田:ちょっとだけ(笑)。やっぱり妄信的すぎる、正義とか結束とかに対して。

小高:確かに今まで「ダンガンロンパ」の中で、ここまで本当に「みんなでここから出たい」と
思っているキャラクターってあんまりいなかったんですよ。今までなし崩し的に殺人を犯していく
ケースが多かったので。今回の赤松は「みんなで出ることを目指す人」なんですけど、
それもあって1章の中にはみんなで脱出を試みる「脱出ゲーム」(キャラクターたちを操作し、
さまざまなワナを避けながらゴールを目指すミニゲーム。とても難しい)というのがあるんですよ。