さっきの論文のコアトレーニングの解説部分も載せておく

一方で,コアトレーニングは,記憶の方略ではなくワーキングメモリ機能(容量)自体を高めることを目的とする(Klingberg, 2010)。コアトレーニングでは,特定のストラテジーは教えず,ワーキングメモリ課題を繰り返し行ってもらう。このとき,参加者ができるよりも少し難しいレベルに設定し,挑戦性が高い状態を維持する(Adaptivetraining)。1 日に 30 ─ 60 分程度のセッションを行い,20 セッション程度のトレーニング後に効果を見る。コアトレーニングは,負荷の高いワーキングメモリ課題を繰り返すことでワーキングメモリ機能(容量)そのものが高められると想定される。そのため,ワーキングメモリを基礎とする知能や高次認知機能が向上するのではないかと考えられている。