神奈川県藤沢市にあるマンション。
その一室で6月、1人暮らしの54歳の男性が亡くなっているのが発見されました。
死因は肝硬変による心臓発作でした。
部屋の一角にあったのはサーフボード。
趣味はサーフィンでした。
男性が生前通っていたサーフショップを訪ねました。
20代のころ、毎週のように海に通っていたという男性。
友人も多く、社交的だったといいます。
28歳で結婚し、子どもも授かりました。
しかし、39歳で離婚し、1人暮らしに。
男性はこのころから徐々に孤立し始めます。
男性の地元の友人です。
よく一緒にスキーなどに行っていましたが、男性が40代になると、お互い仕事が忙しくなってきたこともあり、次第につきあいはなくなっていったといいます。
40代後半のときには、両親が相次いで亡くなり、たまに実家で会っていたきょうだいとも疎遠になっていきます。
さらに、男性が孤立を深めたのは3年前。
51歳で糖尿病を発症したのです。
神奈川県内のガス機器メーカーに勤めていた男性は、仕事をたびたび休むようになり、翌年、退職に追い込まれました。
男性は体調に合わせた仕事をなんとか探そうとしていたといいます。
しかし、再就職先を見つけることはできませんでした。
男性は、次第に部屋に閉じこもるようになりました。
中にあったのは、大量の酒のボトル。
そして、ことし6月、亡くなっているのが見つかりました。
遺品整理の際、薬や健康保険証など、病院に通っていた形跡はなかったといいます。
片隅には、友人たちとサーフィンを楽しんでいた若いころの写真が残されていました。

http://o.x0.com/m/559165