私のところに、重症の患者が運ばれてきた。聞けば、車の事故に起因するヘルニアで二ヶ月前から動けないという。

「これは単なる病気ではないな……」

とピンと来る。

早速霊視してみると、案の定霊が憑依している。強烈なたたり霊が三体。

霊たちとの対話、さらには神霊の教えによってわかったのは、この人の十二代前の先祖に土地争いで騙されて恨みながら病気で死んだ夫と、後追い自殺(崖からの飛び降り自殺)をした母・子が、憑依しているということである。

腰が動かないのは、その、飛び降り自殺をした妻が、腰を強打して死んだ時のショック、これが原因となっているようである。(自殺した人は、霊界においては一日に何回も自殺を繰り返すので、その度に憑かれた人は痛みが走るのである)

死後、霊界に行った後も痛みを引きずっている者は多い。良い霊界へ行った者は、自然に癒されたりするのだが、このように怨みや絶望の果てに死んだような場合は良い霊界に行けないので、痛みを引きずったまま苦しむことが多いのだ。