あなたが異常な相手に対峙しているときあなたも異常な人間になっているミイラ取りがミイラになるまあそんなところだろう
だが本当の意味はそうではない

あなたが「異常」を創り上げた時点ですでにあなたは「異常」になっている
つまり異常者などいないあなたが異常者でありそれがそのベースとなるすべては鏡のようなもの
それがニーチェの言葉の真意である

「深淵を覗くと、深淵もまた貴方を覗き込む」

この言葉には大切な部分がある「〜覗くと〜覗き込む」の箇所だ

現実世界は原因と結果があるとされるが事実は違う原因と結果はそれぞれ別れているものではないそれでひとつだ

つまり「覗いたから覗かれた」のではなく「覗くこと」がただある
覗いている者と覗かれている者は同じなのだよ
あなたが井戸を覗けば井戸もあなたも見上げている
これはあらゆるものの原理だすべては「あなた」なのだ

ただし物理的なものではない対象はなく対象との「関係性」だけただそれがある
関係性があり対象を錯覚するそれが幻想といわれるものだ

井戸もなければ覗くあなたもいないただ「それ」が起こる
そこには「それ」があり双方向に「それ」だ

「深淵を覗くと、深淵もまた貴方を覗き込む」この言葉を覚えておきなさい
だから人生に闇を持ち込みたくなければ闇を忘れることだ知らなければ存在しない

だが闇を思い出してしまったらそれは己だと見抜きなさい
そうすれば闇は消える