心は荒野にあるよう
草ひとつ生えず乾いた荒涼とした地が
ただ見渡す限り果てなく広がっている
それをただ絶望した目で見つめている
あるいは歩き疲れた彷徨の中に立ち止まる
水もない 空を翔ぶ鳥もいない
地を這う虫すらいない
音がない 声がない
自分以外の生命の気配がない
やまずに吹く風が砂を浚ってゆくだけ

どこまで続くのか
いつ終わるのか
歩みの先に何かあるのか
何を求めて歩んでいるのか
わからない ここには何もない