中村文則さんの「土の中の子供」は芥川賞を受賞したときにすぐに読みました
お話づくりが巧みだなとは思ったんだけど、知識や知性で作っているという感じがぬぐえなかった
虐待を受けてきた過去のある自分としては、主人公の感情や感覚に違和感が大きかった
(確か選評で村上龍もそういう点を強く否定していた)

作品に共感された方にはごめんなさい
自分という一人の人間とはたまたま合わなかったということかもしれない

執筆当時はまだ二十代だったから、作品づくりとしては芥川賞に値する驚異の技巧だと思います