年金支払い、不平等相続…“家族への迷惑”自覚し、32歳ひきこもり男性

ひきこもりのお子さんは、「ちょっとだけ働いて月に数万円稼ぐようになっただけでは生きていけない。でも、自活できるレベルの仕事をするには壁が高すぎる。そんなの無理…」といった考えにとらわれてしまい、身動きが取れなくなってしまう

「8年間、ひきこもっている長男のお金のことで相談したい」という父親からFPに相談の依頼がありました

長男は大学までは問題もなく過ごしてきたそうですが、就職活動がうまくいかず、
結局、就職できないまま卒業を迎えた。卒業後はアルバイトをしながら就職先を探して思うようにいきません。
24歳のときにアルバイトも職探しもやめ、仕事をしていない負い目のためか友人関係はどんどん希薄

父親が続けた
「長男は病気や障害はないのですが、この先、仕事をすることは難しいかも
私が定年を迎える前に長男とお金のことについてしっかり話しておきたい」

必要なお金は2000万円
長男に2000万円も残すことは難しそうです。そこで、筆者は提案しました。
「ご長男は『正社員じゃないと生きていけない』と話しているそうですが、正社員でなくて
例えば、60歳までの28年間、パートなどで月3万円の貯蓄ができれば、3万円×12カ月×28年で約1000万円。月4万円なら、4万円×12カ月×28年で約1340万円になります。」
資料を送った後、4年ほど過ぎたある日、母親から電話がかかってきました。
「あれからいろいろありましたが長男が就職することになりました。正規雇用ではないのですが」

母親によると、家族会議を何度か開いてしばらくたった後、長男が「心配をかけているのは気が引ける。このままじゃいけないことは十分、分かっている」と言い出したそうです
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191006-00049849-otonans-soci&;p=3