これも関係ないかもしれないけれど
ワープロをパソコンのワープロソフトのことだと脳内変換する若者
これも相当にめんどくさい
倍角は何ぞやという所からまず話を始めなければならない
横倍角や縦倍角は文字を縦横方向のみに2倍引き伸ばす機能
縦横倍角は文字を縦横の両方に2倍引き伸ばす機能
4倍角とも言ったがそういったワープロユーザーからして
基礎中の基礎知識が平成生まれのワードしか知らない層には
全く通じないのでいちいち説明しないといけないのが疲れる
二倍ダーシはハイフンを倍角にしてね
ハイフン2つだと字間あけるとダーシが途切れちゃうんだーし
といった駄洒落まじりの指示をするにもまず
倍角の説明から入ることになる
そもそも倍角文字がメジャーなワープロの機能の一つとして
およそどのメーカーのワープロにも搭載されていたのは
黎明期のワープロ文字が点の集まりで表現されていたため
自在に拡大縮小ができない欠点があったからという事情がある
倍角はその欠点を補う苦肉の策でありワープロが
一般家庭に普及する前後にアウトラインフォントが
登場してからも割とメジャーな装飾の手段だった
今でも私は本文のタイトルには縦倍角を使っているし
部下にも縦倍角にするよう指導している
長いタイトルでも全角と同じ文字数が入りしかも目立つ訳だから
これに勝る方法は無いと思っている
これがマルチポイント機能で10.5ポ本文に対して
14ポ指定とかだと一行では収まらず非常に体裁の悪い
文章になってしまう
やはり美しい日本語は美しい体裁で書くべきだと私は思うのだ
いちおうシャープには9/4倍角があり東芝には4/3倍角なる機能も
搭載されているのだが同じ理由で使わない
このような話が平成生まれのワード使いには
全く通じなくなったのが隔世の感とでも言うべき
嘆かわしさと厭世感を私にもたらすのである