統計なんてないだろうが、世の中の人間で反出生主義者の割合はどれくらいだろう?

いろんな人に尋ねたが、生まれてこなければよかった、生んだ親を恨みたくなるなんて
思ったことはないという人もいた。仮に、生まれる前に戻ったとして、辛いこと、
苦しいことが起こることが分かっていても生まれることを選択するという人もいた。
そういう人は、そういう思考をしてくれる脳味噌を持っているんだろうな・・・。

反出生主義を語るうえで一番厄介なのは、自分で生まれるか、生まれないかを
選択できないことだろうと思う。

一番良いのは、出生主義の人だけが生まれることができて、反出生主義の人が
生まれなくて済む・・・ということになるだろうが、絶対に無理だよなあ・・・。
芥川龍之介の「河童」のように、「僕は生まれたくはありません。」と答えられたら
こんなに苦しむこともなかったのに・・・。