スズキなど一部のスロットルボディにはアイドリング専用のエアポートがあり、そのポートを通る空気の量を調整するソレノイドバルブ(IAC)というのが付いている。
アイドリング時のバタフライは完全に閉じていて、IACが開いてアイドリング回転数をコントロールする。
アイドリングエアポートやIACが汚れると空気の通りが悪くなったり空気量を調整できなくなりアイドリングが不安定になるトラブルは定番。

MT09のスロットルボディはアイドリング専用のポートがないタイプなので空気量は完全にバタフライの開きがコントロールする。もしスロットルボディの汚れが原因による
アイドリング不安定があるならば、バタフライや周辺にティラミスのココアパウダー並みに煤が堆積するくらい汚れなければならない。最新のインジェクションは完成度が高いので
そこまで汚れるとは思えない。
また、もしバタフライの煤が原因アイドリング不安定になるならば「暖間時の再始動に限ってエンジンのかかりが悪い」などの限定的な条件ではなく常にアイドリングが不安定
だったり止まってしまったりするはず。