ただこの映画には決定的な問題点が2つあると感じた。

・18歳になったブライオニーがぜんぜん可愛くないこと。

これが最大の問題点。13歳のブライオニーは、思春期の少女の危うい美しさが溢れており、極端な行動も多感な美少女だけに、不思議と納得させられる魅力があった。
一方で、18歳のブライオニーは、謝るべきことも謝れないまま、どうも虚ろな根暗少女になってしまった。
あれだけの罪を背負ったのだから、もっと思い悩んで苦悩する美少女になってくれないと困る。
看護婦になったのも、二人に対するつぐないに全くなっておらず、ただの逃避だ。

・結末がぜんぜん「つぐない」になっておらずスッキリしないこと。