ネットフリックスは人気ドラマ「The Office」を手放しても、“深追い”すべきではない
https://wired.jp/2019/07/22/netflix-the-office-streaming-wars/
ネットフリックスが、米国で根強い人気のコメディドラマ「The Office」の配信権をNBCユニバーサルに奪われることになった。
過熱する動画配信サーヴィスのコンテンツ争奪戦にネットフリックスが破れたように見えるが、実は必ずしもそうとは言えない。
自らの強みを生かそうという「賢い戦略」が、そこには見え隠れする。

いまのThe Officeが抱えるファンの多くは、NBCで放送されていたときを知らないミレニアル世代だ。一方で、The Officeのいくつものエピソードがリメイクされ、確固たる人気を得ることができたのは、かつてのゴールデンタイムに番組を観ていたファンたちのおかげだろう。

仮にネットフリックスが1シーズン25話からなる1話30分のコメディ番組を制作したとしよう。
それでも、スティーヴ・カレルのようなキャストを迎えた米国版のThe Officeが約10年前に博したカルト的な人気を、いま再び得ることは相当に難しい。
ネットフリックスは時代に合わせて、はやるものを狙っていくべきなのだ。

しかし、ネットフリックスにも希望はある。The Officeの配信停止は21年なので、まだ時間は残っている。
そのころには、The Officeを十分に堪能した視聴者は、次の一気見できる旬のNetflixシリーズを楽しんでいることだろう。