エレちゃんが、先に寝てしまったのでいつものように「ふざけんな!」と頭を殴って起こそうとしたさもちゃん
しかし、今日のエレちゃんはいくら叩いても目を開きません
「あれ、おかしいさもぉ・・・」
さもちゃんは、エレちゃんを起こそうと何度も頭を叩きました
でもエレちゃんはぴくりともしません
「エレちゃんが起きるまで叩くさも!」
さもちゃんは、何度も何度も何度も何度も何度もエレちゃんを叩きました
でも・・・エレちゃんが目を開けることはありません
「な、何で動かないさも・・・・・・まさか!!」

そう・・・エレちゃんは・・・もう・・・

「・・・は!ここで諦めたら試合終了さも!!」
咄嗟に安西先生の言葉を思い出したさもちゃん
「絶対あきらめないさもぉぉぉー!!」
絶対に、エレちゃんを起こすと決心しました

そして、ゴイーン、ゴイーン

来る日も来る日もさもちゃんは、エレちゃんの頭を殴り続けました

ゴイーン、ゴイーン、ゴイーン・・・

・・・そして3年後

毎日の日課によりすっかり右手が逞しくなったさもちゃん
「ふぅ、今日も朝から晩までエレちゃんの頭を殴ったさも。充実した1日だったさもぉ♪」
家路に着こうとしたさもちゃんは、ふとエレちゃんの頭の上の四角い看板が気になりだしました
「そういえば、ずっとあるこれは何さも?F9を押すとか書いてあるさもけど」
そう・・・PTに一度も入れて貰ったことがないさもちゃんは、他人にコインを使う方法を知らなかったのです
「・・・まあどうでもいいさも。明日も頑張ってエレちゃんを殴るさもぉ♪」
・・・そしてさもちゃんは、今もエレちゃんの事をひとり起こし続けている