フェルディナンドは毎日うちに来る。
「あのさぁ。ずっと気になってたんだけど」
思い切って訊ねることにした。
「何かしら?」
さっさっと壊れた砲身をリペアしながらAPCRを撃っている。
砲撃の仕方一つとっても彼女のそれはひどく洗練されていて、見てると気持ちがいい。
いま僕が撃っているHEATも彼女が用意したものだ。
こんな風にフェルはあれこれと僕の世話を焼いてくれる。
「何でうちに来るの?」
「迷惑かしら?」
艶然と微笑みながら聞き返す。
それだけで、爽やかな朝もなんだか色っぽいものに変わってゆくような気がするから不思議だ。
「いや、そんなことないんだけどさ。その、このままだと、自分じゃ何一つできなくなりそうで」
どもりがちに答えた僕に。
「あら」
何でもないようにそう言ったときの彼女の顔は。


「一生面倒を見てあげてもいいのよ?」

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   ゞ''フェルディナントハ`ノ ノ ̄ ̄ ̄ノ ノ

控えめに言っても、
  とても美しかった―――――――――