0001名無しさん必死だな2018/06/03(日) 20:50:12.30ID:tyIs2aGu0
川上氏:
例えば、PSは、実は任天堂のために作られていたという話がありますよね。
丸山氏:
いやあ、それはちょっと違うな。まず、そもそも経緯を言うと、PSの前にスーファミの音源チップを久夛良木がやっていた。でも、それは単なる部品メーカーとして、久夛良木がソニーとして作って京都に納めてただけだよ。
ただ、アイツは当時から熱心にカセットよりも、CD-ROMで動かす方がいいと売り込んでいたんだよ。そこで彼が考えたのが、スーファミの心臓部をそのまま借りて、スーファミの上にマスクROM【※】じゃなくて、CD-ROMで動く装置をくっつけるというネタなんだよね。
川上氏:
え、それってただの、スーファミ用の外付けCD-ROMドライブじゃないですか。
丸山氏:
うん、それだけの話だよ。大して面白い話なんかじゃない。実際、俺は当時、久夛良木に熱心にその話に誘われてたんだけど、「ふーん、そうなんだ」という感じだったよね。
でもさ、任天堂は、ゲームはマスクROMがいいと思ってたんだよ。だって、CD-ROMだと読み込みに10秒とか15秒とかかかるじゃない。そんなのユーザーが待てるわけないと思ったんだな。
だけど、久夛良木はしつこく言い募ったので、任天堂が、「わかった。どうにもならないと思うけど、お前がCD-ROMをやっていいよ」というところまで持ち込んだんだね。
で、向こうと「マスクROMは触らせないけど、CD-ROMは開放してやる」という約束をして、久夛良木はCD-ROMドライブをカセットの差し込み口に挿れて、CD-ROMを動かせる製品を作ってきた。
でも、ソフトは必要なんだよな。そこでCD-ROM用に何か面白いもの作らなきゃ、ということで、アイツは俺に相談してきたの。
ただ、その辺はもうよく分からない。別に当時の代表取締役社長だった山内さん【※】にだって、「CD-ROMにはポテンシャルがある」という判断はあり得ただろうし、久夛良木のあの強引な感じを見たら、そりゃ任天堂も不安にだってなると思うもん。
ただ結局、それで発表直前になって、任天堂にキャンセルくらったわけよ。
久夛良木とソニー側と広報の担当役、そして社長になる前の出井さんが京都まで行って、記者会見の事前打ち合わせをしていたら、「いや、この記者会見は中止になったから」という話が急に来た。
川上氏:
でも、発表する前に契約書を結んだわけですよね。
丸山氏:
もちろん。
まあ……でもさ、この話のニュアンスは気になるよな。ソニーがもう100%被害者で、任天堂が100%加害者という感じだろ。
実際、当時の俺たちは会社からそういう風に聞かされてるの。でも、そこでソニーが訴訟を起こすような話にはなっていないのが、どうにも不思議なんだよ。
このやり取りの間に、どうも何かある気がするんだな。ソニーに強くは出れない理由が、やはりちょっとはあった気はしちゃうんだ。
ただ、当時の俺としては、単にソフトを作っていただけで、よくわからない。それどころか、相当な金をかけてぶち込んでたわけで、「この金を音楽で新人に使ってれば……バカヤロー!」という気分だよね。
川上氏:
まあ、丸山さん的にも、「あれは悪いのは任天堂だ」と社内で言いますよね。
丸山氏:
ああ、もう言ってたよねえ。
一同:
(笑)
丸山氏:
ただ、話はここからなんだよ。なぜか久夛良木が、この話を大きくし始めたんだよ。
任天堂のトップの山内さんと、ソニーのトップの大賀さんの両方がハンコを捺したんだよ。それが土壇場で、こうなっちゃった。
そのことを久夛良木が、もう凄い勢いで社内で煽りはじめたんだよ。
大賀さんにも「ソニーの大賀がハンコを捺したものが、何の理由もなくキャンセルされた。このまま引っ込んで、あなたはメンツが立つんですか!」なんて迫り出すんだよ。すると、大賀さんも「なるほど。これはメンツを潰されているなあ……」となってくるじゃない。
丸山氏:
俺から見た真相はそうなるね。本当にムチャクチャな男だよな(笑)。まあ、任天堂とのところだけは、やっぱりわかんないけども。
川上氏:
でも、久夛良木さんは本当のことを知っているわけですね。
丸山氏:
そう。久夛良木は、真実を知っているはずだね。
http://news.denfaminicogamer.jp/interview/ps_history/2
例えば、PSは、実は任天堂のために作られていたという話がありますよね。
丸山氏:
いやあ、それはちょっと違うな。まず、そもそも経緯を言うと、PSの前にスーファミの音源チップを久夛良木がやっていた。でも、それは単なる部品メーカーとして、久夛良木がソニーとして作って京都に納めてただけだよ。
ただ、アイツは当時から熱心にカセットよりも、CD-ROMで動かす方がいいと売り込んでいたんだよ。そこで彼が考えたのが、スーファミの心臓部をそのまま借りて、スーファミの上にマスクROM【※】じゃなくて、CD-ROMで動く装置をくっつけるというネタなんだよね。
川上氏:
え、それってただの、スーファミ用の外付けCD-ROMドライブじゃないですか。
丸山氏:
うん、それだけの話だよ。大して面白い話なんかじゃない。実際、俺は当時、久夛良木に熱心にその話に誘われてたんだけど、「ふーん、そうなんだ」という感じだったよね。
でもさ、任天堂は、ゲームはマスクROMがいいと思ってたんだよ。だって、CD-ROMだと読み込みに10秒とか15秒とかかかるじゃない。そんなのユーザーが待てるわけないと思ったんだな。
だけど、久夛良木はしつこく言い募ったので、任天堂が、「わかった。どうにもならないと思うけど、お前がCD-ROMをやっていいよ」というところまで持ち込んだんだね。
で、向こうと「マスクROMは触らせないけど、CD-ROMは開放してやる」という約束をして、久夛良木はCD-ROMドライブをカセットの差し込み口に挿れて、CD-ROMを動かせる製品を作ってきた。
でも、ソフトは必要なんだよな。そこでCD-ROM用に何か面白いもの作らなきゃ、ということで、アイツは俺に相談してきたの。
ただ、その辺はもうよく分からない。別に当時の代表取締役社長だった山内さん【※】にだって、「CD-ROMにはポテンシャルがある」という判断はあり得ただろうし、久夛良木のあの強引な感じを見たら、そりゃ任天堂も不安にだってなると思うもん。
ただ結局、それで発表直前になって、任天堂にキャンセルくらったわけよ。
久夛良木とソニー側と広報の担当役、そして社長になる前の出井さんが京都まで行って、記者会見の事前打ち合わせをしていたら、「いや、この記者会見は中止になったから」という話が急に来た。
川上氏:
でも、発表する前に契約書を結んだわけですよね。
丸山氏:
もちろん。
まあ……でもさ、この話のニュアンスは気になるよな。ソニーがもう100%被害者で、任天堂が100%加害者という感じだろ。
実際、当時の俺たちは会社からそういう風に聞かされてるの。でも、そこでソニーが訴訟を起こすような話にはなっていないのが、どうにも不思議なんだよ。
このやり取りの間に、どうも何かある気がするんだな。ソニーに強くは出れない理由が、やはりちょっとはあった気はしちゃうんだ。
ただ、当時の俺としては、単にソフトを作っていただけで、よくわからない。それどころか、相当な金をかけてぶち込んでたわけで、「この金を音楽で新人に使ってれば……バカヤロー!」という気分だよね。
川上氏:
まあ、丸山さん的にも、「あれは悪いのは任天堂だ」と社内で言いますよね。
丸山氏:
ああ、もう言ってたよねえ。
一同:
(笑)
丸山氏:
ただ、話はここからなんだよ。なぜか久夛良木が、この話を大きくし始めたんだよ。
任天堂のトップの山内さんと、ソニーのトップの大賀さんの両方がハンコを捺したんだよ。それが土壇場で、こうなっちゃった。
そのことを久夛良木が、もう凄い勢いで社内で煽りはじめたんだよ。
大賀さんにも「ソニーの大賀がハンコを捺したものが、何の理由もなくキャンセルされた。このまま引っ込んで、あなたはメンツが立つんですか!」なんて迫り出すんだよ。すると、大賀さんも「なるほど。これはメンツを潰されているなあ……」となってくるじゃない。
丸山氏:
俺から見た真相はそうなるね。本当にムチャクチャな男だよな(笑)。まあ、任天堂とのところだけは、やっぱりわかんないけども。
川上氏:
でも、久夛良木さんは本当のことを知っているわけですね。
丸山氏:
そう。久夛良木は、真実を知っているはずだね。
http://news.denfaminicogamer.jp/interview/ps_history/2