咲希「どうかなお兄ちゃん!レオニードスタイルを考えてみたんだけど」

司「なに~~っ!!こんな格好認められるかぁ!!明らかにアフリカの原住民族を揶揄しているではないか!!お前みたいな差別主義者はもう妹とは思わん!!レオニードのことは応援していたのに裏切られた気分だ!!」

咲希「お、お兄ちゃん!?」

えむ「みんなが笑顔になれるようにずが~んって叱ってくれる司くんかっこいい~~☆」

司「えむ!!お前もお前だ!!ショーの脚本とはいえ日本人であるお前が森の少女を演じるだと?お前の夢とオレの夢はどうやら相容れないようだ!!ワンダーランズ×ショウタイムは今日をもって解散だ!!!」

類「ちょっと落ち着いたほうがいいんじゃないかな?司くん?」

司「これが落ち着いていられるか~!!そもそもあの脚本は類!お前が演出したものではないか!! それにお前は中学の頃は瑞希の唯一の理解者ぶってたそうではないか!! お前はLGBTである瑞希を利用して自分の寂しさを紛らわす卑怯なクィアベイティングなんじゃないか?!」

司「しかもお前は野菜を食べないアンチヴィーガンだろ!! この動物虐待主義者め!!動物はご飯じゃないぞ!!ネネロボに火炎放射器やジェット噴射を付けているのも環境破壊だ!!」

類「」

咲希「お兄ちゃ…アタシ、そんなつもりじゃ……」

冬弥「司先輩……咲希さんが泣いてます」

司「おお冬弥!!冬弥は男にもかかわらず瑞希にも理解を示し、自分でメイクもする進んだ思想の持ち主だ。先輩として鼻が高いぞ!!」

冬弥「俺のことをそう言ってもらえるのは嬉しいのですが、咲希さんが……」

司「しかし冬弥!!お前、メイクアップフォトコンテストでモデルをやって優勝したそうだな?」

冬弥「? はい、そうですが」

司「見損なったぞ冬弥!お前が容姿の良さを周囲に評価させルッキズムの悪しき風潮を振り撒く差別主義者だったとは!!」

冬弥「」

雫「私は司くんの言ってることはよく分からないんだけど、容姿や性別や国籍や人種に囚われないありのままが輝けたらきっと素敵だから、司くんの言ってることや考えていることはきっと正しいんだと信じるわ」

司「雫……」







司「分からないで済むと思っているのか!!!そういう無関心がこの世界を差別の温床にするんだ!!!!ふざけたことを言うなこの差別主義者が!!!!!」