次世代機でどのくらいレイトレが使い物になるかという見通しは、ぶっちゃけマーク・サーニーの説明くらいしか信頼出来るものはないのでは?

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カスタムRDNA2ベースGPUのもう1つの主な新機能は、レイトレーシング(光線追跡法)です。AMDの次期PC GPUと、同じ戦略を採用しています。

CUはインターセクション(交差)エンジンと呼ばれる新しい専用ユニットを持っていて、光線と、ボックスや三角形との交差を計算できます。
交差エンジンを使用するには、まずアクセラレーション構造と呼ばれるものを構築します。これは、すべてのジオメトリを含むRAMのデータです。

同じ BVH(編者注: Bounding Volume Hierarchy 階層型のデータ構造)のコンセプトに基づいて、特定のフォーマットのセットがあり、それらのバリエーションを使用できます。
次に、シェーダプログラムの中で新しい命令を使用して、 交差エンジンに配列をBVHと照合するように要求します。

交差エンジンが要求されたレイ(光線)-三角形間またはレイ-ボックス間の交差判定をしている間、シェーダは他の作業を自由に行うことができます。
しかしレイトレース命令はメモリを大量に消費するので、重いロジックのコードとの組み合わせが適しています。

もちろん、PS4のグラフィックエンジンはPlayStation5でも問題なく動作しますが、レイトレーシングを使用する必要はありません。しかし、興味のある人にはチャンスです。
オーディオに大きな影響を与えるには、1秒あたり100万レイ未満が必要で、オーディオのオクルージョンやいくつかのリバーブ計算には十分でしょう。
GPUをもう少しレイトレーシングに投資すれば、非常に素晴らしいグローバルイルミネーションが可能になるはずです。
従来のグラフィックスエンジンにレイトレースされたシャドウと反射を追加すると、1秒間に何億かのレイが必要で、完全なレイトレーシングには数十億のレイが必要になります。

どこまでできるかというと、かなり強気になり始めています。すでにPlayStation5のタイトルでは、複雑なアニメーションシーンで、レイトレーシングベースの反射をわずかなコストで成功させています。