はい(´・ω・`)


このように、科学的な研究は、「日本人は同調しやすい」ことも、「同調圧力が強い」ことも、はっきりと否定しています。
では、「日本は同調圧力が凄い」という議論がはやるのは、なぜなのでしょうか?

ひとつには、良心がとがめないからでしょう。
「日本は外国に比べて、ここがこんなに素晴らしい」という議論をすると、「国粋主義っぽく」響くので、「リベラルな知識人」としては、どうしても良心が疼きます。
しかし、「日本は同調圧力が凄い」という議論は、日本にたいする批判ですから、良心の疼きは感じなくてすみます。
安心して議論ができるのです。

もっと根本的な理由は、この議論が、「日本人は集団主義的」という日本人論の伝統的な信念に立脚していることでしょう。
日本人論は、長年にわたって、「集団主義的な日本人は、自分を犠牲にしてでも集団に同調する国民だ」と説きつづけてきました。
おおかたの日本人にとって、この見方は、すでに確固とした信念になっています。

ですから、「日本は同調圧力が凄い」と言えば、だれもがすぐに同意してくれます。
「証拠を示せ」などと言われる心配はありません。気持ちよく弁舌を振うことができるのです。

しかし、近年の科学的な研究は、「日本人は集団主義的」というこの信念も、事実ではないことを明らかにしています。
日本人とアメリカ人を比較した何十もの国際比較研究が、「集団主義」という点では、日本人とアメリカ人のあいだに違いはないことを示しているのです。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85805?page=2