デレアニも若い子ウケをあまり考えず、挑戦的な作りをしたからアンチを生むべくして生んでしまったんだと思う
アイドルコンテンツをうおおーってまっすぐ消費しにかかるような子を暗に諭すような内容でありつつ、自己批判的でもある
アラサー以上の、アイドル文化を一歩引きつつ楽しんでる面倒くさい人間にはすごく刺さる作品性だと思うんだけどね
とりあえずデレアニに俺が感じたことは下のブログにほぼ書かれてる勢いなんで一度読んでみて
http://nuryouguda.hatenablog.com/entry/2015/09/12/234354
http://nuryouguda.hatenablog.com/entry/2015/09/13/195509
http://nuryouguda.hatenablog.com/entry/2015/09/19/220619

ちなみにラブライブも同じように自己批判的な尖った作品だった
既存のアイドルの在り方や商業(大人の世界)に相対する美意識を貫くあたりがね
その辺は、やはり「いい大人」がアイドルという題材を誠実に描こうとすると避けられない意識なんだろう
ただ、同じような意識が前提にあっても、それを「翻弄される少女たち」主体に描く女性作家的アプローチのデレアニと
「新世界を打ち立てていく少女たち」主体に描く男性作家的アプローチのラブライブで趣を異にした
どちらも良さがあるけども、後者はベンチャー精神や「拙くていいよ動こう」的な、主体性・寛容思想が強く出てて、
その土台上に青春ドラマを載せたから非オタの若者やNHKまで取り込めたように思う
デレアニにもキラキラ冒険教という似た要素はあったけどちょっとふんわりしすぎて実感を伴うカタルシスには至らなかった
というより、デレアニでのそれは夢想的な儚くも尊い、(大人や仲間やファンによって)「守られる」観念のように感じられた
そうして描かれる「シンデレラ」を包摂的に受け入れられるか否か、が直感的な好き嫌いに繋がっているんじゃないかな