https://asia.nikkei.com/Markets/Tokyo-Market/Smash-hit-Switch-revives-Nintendo-and-supplier-stocks


任天堂といえば昨年の東京証券取引所において
最も多くの株の売買がなされた企業だ。
同社はスイッチによってゲーム業界の地位を取り戻し
その大きな需要から一躍トップに返り咲いてる。


2015年にはWiiUの販売不振による厳しい状況から、
任天堂と取引のある某電子部品会社の社長など
「我々を任天堂関連会社の株などと言わないでもらいたい」
と訴えていたほどだったが、現在はそれとは正反対の状況だ。


据置機としても携帯機としても利用可能なスイッチは
あらゆる販売店で瞬く間に完売。
任天堂も販売目標を当初の2倍に引き上げ、
非常に大きな人気を博したWiiをもSwitchは上回っている。


これに呼応するように同社の株価も上昇に転じた。
スイッチの発売以降、任天堂の株価は1年で約2倍に値上がりし
アナリスト達も同社の株を購入するように積極的に奨励している。
2017年の売買代金は実に25兆円に上り
この金額はソフトバンクグループを2倍以上、上回っている数字だ。


さらに、この復活劇はアップルにも影響を与えている。
彼らが最近発売したiPhoneXはその価格から人気を得られていない。
そのため現在は部品開発会社に対し値下げを要求することで
経費削減を図ろうとしているのではないかとの予測も飛び交っている。


だが部品開発会社はアップルと同時に任天堂に対しても
自社の製品を販売しているため、任天堂が購入する部品数は
アップルのそれと比べると少ないとはいえ、その利益性は十分なのだ。
例えばスイッチに部品を供給しているミネベアミツミ社など
任天堂の影響を受ける形でスイッチ発売後から現在までで株価が62%も上昇している。