SIEの元従業員が性差別、嫌がらせ、不当解雇により同社を訴えていたことが判明した。
以前にプレイステーションITセキュリティを担当していたエマ・マージョという社員が
11月22日にカリフォルニア州で彼らを相手取り訴訟を起こしたのが分かったのである。

彼女は訴状で
「ソニーは女性従業員が不当に扱われる職場環境を容認、養成する企業であり
　社内では賃金、機会において差別的な待遇が続いている」と主張。
そのうえで
「ソニーの差別的雇用方針、継続的な習慣からそれを容認する姿勢は特定の部署に限定された現象ではなく
　全ての従業員に例外なく適用され、全ての場所で既に確立された手法として実践されている」と述べていた。

さらに彼女はこれは原告個人によるものではないとし
過去4年の間にカリフォルニア州でSIEに雇用されたすべての女性を対象にした
集団訴訟にするよう法廷に求めている。
マージョは過去10年、同社の下で働いていたがそのうちの半分は上司の妨害により立身出世の機会が妨げられ
今年の初めに性的偏見について会社に抗議したところ、即座に解雇されてしまったと主張していた。

また彼女はその主張を強める論拠としてソニーの対応を例に挙げている。
というのも、同社から解雇理由はマージョの所属部署そのものの閉鎖に起因したものであるとの説明を受けたのだが
彼女は件の部署に所属していた事すらなかったからだ。

訴状は最後に
マージョ及び潜在的に彼女と同等の被害を被った女性は
「ソニーの決断により被った財政的な損失、ならびに精神的な苦痛、感情的な苦悩に対し
　法廷が認めた損害賠償」を請求する権利があるとし、その主張を締めくくっていた。

先週、アクティビジョンブリザード社のボビー・コティック社長は
同社に蔓延する複数の性的違法行為を認知していながら、それを黙認し
また自身も複数の女性に対し個人的な虐待行為に及んだとの理由から訴えを起こされていた。

ソニーのジム・ライアンはこの件について「深く失望し、率直に言って唖然とした」と語ると
「コールオブデューティーやワールドオブウォークラフトを生み出した企業は根深い差別と性的嫌がらせ文化に対して
十分な対処をしてこなかった」と非難したばかりである。
https://www.videogameschronicle.com/news/playstation-is-facing-a-gender-discrimination-and-harassment-lawsuit/