https://jp.gamesindustry.biz/article/2309/23092802/

そしてSwitchの次世代機といえば,8月に製品に対する報道が海外で相次いだ。

 真偽は良く分からないが,次世代機はSwitchの上位モデルに搭載されると噂されたDLSSをサポート
するようである。DLSS(ディープラーニングスーパーサンプリング)は,低解像化で失われたデータ
をAIによる推論で,高解像度にアップスケールする技術だ。理論上は元の絵よりも綺麗に見える
(主観なので判断が難しいところだが)可能性もある。

 東洋証券では,CPUはモバイルでも高性能なものがあるので,Switchの次世代機はPS5と同等
程度まではできると考えており,DRAMもほぼ同じ容量が搭載可能なはずである。

 GPUの演算能力はPS5に対して1/4~1/5となろうが,DLSSで十分埋められるはずだ。PS4とSwitch
の差は大きいとされていたが,PS3と3DSよりは随分小さくなっていたし,次世代機ではこの差はさらに
縮まるだろう。少なくとも,AAAを出すのは技術的な問題は小さくなる。疑似4Kと揶揄されることに
なろうが,大部分のユーザーには関係ないことだ。

 そうなると困るのはSIEである。FTCの裁判でも語られたブロック権を維持するために動かなければ
ならない。おそらくSIEは,Switchの日本での成功は中小サードパーティの成功によるものとしている
のではないだろうか。であれば,中小サードパーティにまたしても資本の無駄遣いをすることになりそうである。