――日本を舞台にしたオープンワールドタイトルと言うと、やはり『Ghost of Tsushima』のイメージが強いですが、どう受け止めているのでしょうか。

早矢仕 コーエーテクモゲームスに所属する立場として、海外のメーカーから優れた時代劇オープンワールドが出たということに、悔しい思いはもちろんありました。それでいて、発売された時点ですでに本作は開発中でした。そのため、より魅力的なゲームを作らないといけない、とは考えていましたね。

 ただ、『Ghost of Tsushima』は日本ではない目線から、日本の文化を見ているからできたゲームだと感じています。そこが、とても魅力的に光っているゲームだと思うんです。決して意識しなかったわけではないですが、コーエーテクモゲームスが日本のオープンワールドタイトルを作るならば、絶対に違うものになるとは思っていたので、意識しすぎないように作っていました。

 実際、触っていただけると、コーエーテクモゲームスやTeam NINJAらしさが感じられると思いますし、歴史エンタメに興味がなくても、きっと楽しんでもらえると思うんです。そこを愚直に形にしたゲームですので、皆さんに楽しんでもらえるタイトルになっていると思います。

安田 “浪人”をテーマにしていますが、浪人のイメージは剣の腕前が立つことと、そして何より自由であることだと思います。そこはストーリーの選択肢や、初めて挑戦したオープンワールドの開発など、いろいろな部分から見て浪人という言葉に込めました。侍的な文化や日本のテーマにしたタイトルではありますが、似て非なるものなのかなと思います。そういった部分も本作の価値として、皆さんに感じ取ってもらえればうれしいです。

https://s.famitsu.com/news/202403/12337090.html