同級生のニシオがフェニルケトン尿症で臭いし教室でたん吸引音が気持ち悪いので、制裁、もとい遊びでハムオの筋力テストをしてやることにした。

まずはニシオのジャポニカ学習帳(表紙がカブトムシの写真)を一冊、ハムオの上に乗せてみる。
まだ平気なようだ。
もぞもぞと脱出しようとするので尖ったエンピツの先で突っついてノートの下に戻す。
さらに二冊目、三冊目と増やしていく。
隙間から覗くとハムオは身動きは取れないがまだ短い手足をバタバタしている。
さらに国語辞典を一冊載せた。
さらに上にニシオがおばあちゃんに買ってもらったエスパークスの缶ペンケースも載せた。

俺「オイ、ニシオ この上に乗れ!」
ニシオ「やめてーー ハムオがしんじゃう はやく本をどけてーーー」
俺「おまえブタだから語尾にブヒをつけてしゃべれと命令したのになんで守んねーの??」
ニシオ「ごめんブヒ!ぼくは豚ブヒ!なんでもいうこときくからハムオをたすけて!」
俺「あ、いまブヒと付けなかった。もう遅いな。手下A,B、やれ!」
手下ABにニシオの両脇を抱えさせる。
俺はニシオに膝カックンをかける。
小学三年生なのに50キロ近くある巨体ニシオは盛大に、エスパークスの上に尻もちをついた。
ズドスンッー!(プチュッ

ニシオ「ハムオ!ハムオーーーー」
ニシオは半狂乱でエスパークスと辞書とジャポニカ学習帳3冊をどける。
ハムオは見るも無惨な姿になっていた。
ニシオの絶叫がひびきわたる。
俺「あーー ハムの筋トレしてあげてただけだからね」
A「ちゃんと鍛えておかないからこーなるんだぞ」
B「うんうん。潰したのニシオだし僕たち悪くないよね」

俺たち3人はニシオを放置してゲラゲラ笑いながら去った。

ジャポニカ学習帳の立派なカブトムシの写真に赤黒い染みを付けてしまったのはちょっと悪かったかな?
学用品は大切に使わないといけないよね。反省。