『ドンキーコング バナンザ』は間違いなく3Dアクションゲームとして進化しているだろうし、期待どおりの内容であれば高く評価されるだろう。しかし、懸念点もある。それはドンキーコングが主人公であるところだ。

任天堂のゲーム関連情報が発表されるといつもSNSはお祭り騒ぎになる。実際、今回もX(旧Twitter)上で大きな話題になり、「バナンザ」という単語がトレンドにランクインしていた。

ただし日本では、任天堂のほかの人気タイトル、『ゼルダの伝説』や『スーパーマリオ』などと比較すると盛り上がりは控えめである。前述のようにドンキーコングが主役の完全新作があまり出ていなかったこともあるだろうし、マリオと比較すればドンキーコングは人気2番手くらいのキャラクターになることも要因だろう。逆に、北米では本作がだいぶ注目を集めているようで、地域によってドンキーコングに対する温度差もあるようだ。

当然ながら、発売前のゲームのおもしろさはうまく伝わらない。ゆえにビジュアルやキャラクターで人を引き付けるのだが、ドンキーコングは任天堂の大人気キャラと比較すれば力不足なのかもしれない。

https://toyokeizai.net/articles/-/885783?page=3